石山寺へのアクセスは電車やバス、車、飛行機があります。地図を見ると有料駐車場もあるので、車で周辺を観光しながら温泉旅館に宿泊するのもおすすめです。桜や紅葉の季節は本当にきれいですよ。
石山寺は、琵琶湖で有名な滋賀県の瀬田川西岸の伽藍山の麓の景勝地にあります。本尊の如意輪観音菩薩は、聖徳太子が伝えた安産、厄よけ、縁結び、福徳などに霊験あらたかな仏さまとして古来より人々の信仰を集めています。
開場時間:午前8時〜午後4時30分(入山は午後4時まで) 入山料金:500円
電車をご利用の方
JR東海道本線「石山駅」下車。
京阪電車の石坂線に乗り換え、
最寄り駅の京阪「石山寺駅」下車後、徒歩10分。
車でのアクセス
★大阪・京都方面からは名神高速道路「瀬田西IC」より約10分。
★東京・名古屋方面からは名神高速道路「瀬田東IC」より約15分。
★宇治方面からは京滋バイパス「石山IC」より約10分。
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石山寺は、奈良時代から観音の霊地とされてきました。
そして、平安時代になり、さらに観音信仰が盛んになると、朝廷や藤原氏などの貴族と結びついて高い地位を占めると共に、庶民の信仰を集めました。
この時代には、宮廷の女人たちの間で、観音堂に籠もって読経しながら一夜を過ごすことが流行りました。紫式部もこのようにして「源氏物語」の構想を練り、また、清少納言、和泉式部、「更級日記」の菅原孝標の女、「蜻蛉日記」の藤原道綱の母なども石山寺のことを日記や随筆に残しています。
その後も、源頼朝、足利尊氏、淀君などの後援を受けながら、西国三十三所観音霊場として有名になり、多くの参詣者が訪れています。
また、文人や芸術家たちに深い感銘を与え、女流文学がの開花する舞台となりました。江戸時代の松尾芭蕉や島崎藤村をはじめ、数多くの文人たちを集めています。
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国宝に指定されている境内の本堂は、巨大な硅灰石(天然記念物)の上に建てられており、この硅灰石は天然記念物です。
本堂内にある「源氏の間」は、その昔、紫式部がそこから十五夜の月を眺めた時に、源氏物語の発想を得たと伝えられます。
その時の様子を「石山寺縁起絵巻」は、「右少弁藤原為時の娘、上東門院の女房であった紫式部は一条天皇の叔母の選子内親王のためにと、女院から物語の創作を下命され成就を祈願するため当寺に七日間参籠した。心澄みわたり、にわかに物語の構想がまとまり、書き始めた」と記しています。
重要文化財の「石山寺縁起絵巻」は、全七巻からなる紙本着色絵巻物で、良弁僧正の石山寺創建から始まる寺の縁起や、本尊の霊験のなどを記しています。
また、重要文化財では、土佐光起による源氏物語の末摘花の巻の絵巻が所蔵されています。
源平合戦と言われる、治承・寿永の乱において源頼朝の命を受けて戦った中原親能は、石山寺の毘沙門天に勝利を願い、見事勝利したことに感謝して勝南院を建立しました。
このとき源頼朝は、乳母であり親能の妻でもあった亀谷禅尼の願いを受け、多宝塔(国宝)、東大門、鐘楼などを寄進しました。
近江八景「石山の秋月」の象徴となっている月見亭は、美しく流れる瀬田川を見下ろす高台に建てられ、後白河天皇以下歴代天皇の玉座とされました。
かの松尾芭蕉が、たびたび仮住まいをして、多くの句を残した芭蕉庵が、この月見亭の隣にあります。
瀬田川の周辺には、芭蕉ゆかりの地が多くあります。墓地のある義仲寺の無名庵、長期滞在した幻住庵、岩間寺などが点在します。俳句愛好者には巡礼の地となっています。
自然主義文学者として知られる島崎藤村は、石山寺の茶丈である密蔵院で2ヵ月ほど生活し、この時の暮らしを文学界第七号に「茶丈記」として寄稿しています。
また、境内には『石山寺にハムレットを納むるの辞』の一節が、文学碑として設けられています。
境内は天然記念物の硅灰岩や諸堂に紅葉の彩りが映え、最高の紅葉狩りが楽しめます。
境内の緑や諸堂を背景に、桜が華麗に咲き乱れ、歴史を感じながら味わい深い花見を堪能できます。ライトアップされた夜桜もきれいです。初詣の名所としても有名です。
観光の後は、ホテルや旅館に泊まって温泉に入りながら、周辺をゆっくり巡る旅をしてみてはいかがでしょう。名物の近江牛は絶品です。
2008年12月14日(日)まで『源氏物語千年紀in湖都大津』のイベントとして、源氏物語生誕の地「石山寺」を主会場に、「源氏夢回廊」が開催されています。
色々なイベントが催されていますので、おすすめです。