骨伝導の仕組み

骨伝導の仕組みは、骨(頭蓋骨)に音の振動を直接与えて聴覚神経に伝導させます。
そのシステムをヘッドフォンに利用した製品が骨伝導ヘッドホンです。

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骨伝道が難聴の方に有効な理由

音が伝わるのは空気が振動して聴覚神経に伝わります。そのため通常は耳(鼓膜)から聞こえます。
加齢と共に難聴に悩む方は多いですが、有名なのは楽聖と呼ばれたベートーベンです。
彼は、晩年ほとんど音を聞き取ることができなかったと言われています。しかし補聴器のない時代にも関わらず、ベートーベンは数多くのすばらしい作品を後世に残しています。それではどのような方法を使ったのでしょうか。
その答えは、指揮者が使うタクトを口にくわえてピアノに押し当て、歯から伝わる振動を音として感じていたのです。
このように、音を耳ではなく、「骨で聞く」のが骨伝導ヘッドホンになります。

骨伝導ヘッドフォンは、難聴など、聴覚の不自由な方にためだけではなく、周囲の騒音がうるさい場所でも聞き取りやすいという特徴があるので、警察や消防の現場で使われる無線機器などに利用されています。
また、携帯電話の世界でも、ツーカーグループが世界で初めてこのシステムを端末に採用しました。

難聴の種類

難聴と一口にいっても原因や異常箇所で、細かく分類されます。
問題点で分けてみると、1:伝音性 2:感音性 3:両者を合わせもつ混合性の3つに分類されます。
音の伝わる経路に問題がある場合が伝音性難聴で、蝸牛(かぎゅう)以降の聴神経系に問題がある場合が感音難聴です。
以上のことから、骨伝導ヘッドフォンは、伝音系をではなく、聴神経系に音を振動として直接伝えるので、感音難聴には効果が薄いと思われます。しかし、両者の性格を併せ持つ混合性の代表格である加齢性の難聴には非常に効果が高いようです。加齢性の難聴の症状が現れている場合は、骨伝導ヘッドホンを試してみる価値があると思います。
耳鼻科など専門医に相談して難聴の原因を明らかにしてみましょう。

骨伝導ヘッドホンの口コミ レビュー

骨伝導ヘッドホンの値段も高い商品から安いものまで色々あります。
その中から体験談として、サンコーから、発売されている低価格商品「VONIA骨伝導ヘッドフォン EZ-4200P 」の感想をお伝えしてみます。
骨伝導ヘッドホンの使い方は、普通のヘッドフォンと同じように3.5mmのステレオミニプラグが付いていますので、携帯電話やデジタルオーディオプレーヤーなどに接続するだけです。使用方法で戸惑うことはないでしょう。
骨伝導ヘッドホンのメリットとして感じたことは、耳を塞がずに使用できるので、鼓膜への負担が少ないということです。長時間しても、疲労が少ないので聴覚障害を持つ方へのストレスも少ないと思いました。

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