水に落ち時は服を脱がない

試してみるとわかりますが、水中で服を脱ぐのはほとんど不可能です。
水の抵抗で体の動きが制限されますし、突然落ちた場合では、パニックになってそれどころではありません。
加えて、服を脱ごうともがくとそれだけで体力を消耗してしまいます。

よって、服を着たまま溺れそうになったら、水面に顔を出して呼吸を確保することが何よりも大切になります。
海中だと波はありますが、プールや湖と比較して浮かびやすいため、冷静になれば生存確率は高まります。

水辺の事故

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水面に浮かんだら無理に泳がない

水に落ちたら、助かろうと岸やボートに向かって泳ぎたくなりますが、短い距離でもない限り止めておいたほうが無難です。
先ほども言った通り、服を着ていると水の抵抗が強くなるため、泳ぎが得意な人でも体力を消耗します。
近くに人がいた場合は、浮かんだままで救助を待つのが得策です。
この場合は、服が体温の低下を防いでくれます。
また、上着を着ていたときは、水面に仰向けになって顔を出し、上着の中に空気を取り入れ、首と腹の部分を押さえるようにすると浮輪代わりになります。

泳ぐ場合は、クロールや平泳ぎではなかなか進まないので、顔を水上に出したまま足は平泳ぎ、腕はイカの触手のようにして斜め下にかいて後ろ向きに泳ぐようにすると体力を温存できます。

救助する側の対処法は?

救助する場合は、下手に飛び込んで助けようとしてはいけません。
溺れてもがいているところに近づくと、相手が子供でも引きずり込まれます。
浮き輪になりそうなものを投げて、つかまらせるのがいいでしょう。
身近にあるものですと、ペットボトルやレジ袋があります。
ペットボトルには少し水を入れるのがポイントです。水を入れることにより、狙った場所に正確に、そして遠くまで投げることが可能です。
レジ袋は、空気を入れて浮き輪代わりにします。
ペットボトルもレジ袋もあごの下で持ち、顔が沈まないようにして呼吸を確保します。
岸から引っ張りあげるときも、引っ張る側は引き込まれないように岸に寝そべって、しっかり引き上げましょう。

いざという時に慌てないための心構え

事故には遭わないようにするのが一番ですが、いざという時に正しい対処ができるように、お子さんもご両親もプールなどで、服を着たまま泳いでみることをおすすめします。

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溺れた時の心肺蘇生法

2010年に心肺蘇生法ガイドラインが改定されて、一次救命処置の仕方が変わりました。

詳しいやり方はこちらのページに→溺れた時の救命措置

田舎に帰省した時など、小さな子どもは川やため池で遊びがちです。
日頃から、危険な場所に子供だけで近づかないように言い聞かせましょう

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